文学その2

『青空文庫』にある作品を『Google Translate』で英訳してみました。

細木香以:森 鴎外(163-210)/796

父竜池がこの頃の友には、春水、良斎、北渓よりして外、猶勝田|諸持があった。 Father Ryuike was a friend of this time, outside of Harusui, Ryosai, and Hokkei, and Katsuta | 諏訪町の狂歌師|千種庵川口|霜翁の後を襲いで、二世千種庵と云う。 Kyok…

細木香以:森 鴎外(107-162)/796

団子坂の下に当時千樹園と云う植木屋があった。 There was a gardener called Senjuen at that time under the dumpling slope. 父は千樹園の主人を識っていたので、比丘尼の家の事を問うた。 My father knew the owner of Chijuen, so he asked about the h…

細木香以:森 鴎外(53-106)/796

妓楼は深川、吉原を始とし、品川へも内藤新宿へも往った。 The galleries started in Fukagawa and Yoshiwara, and went to Shinagawa and Naito Shinjuku. 深川での相手は山本の勘八と云う老妓であった。 The opponent in Fukagawa was a prostitute named …

細木香以:森 鴎外(1-52)/796

細木香以 Kaori Hosoki 森鴎外 Ogai Mori 一 One 細木香以は津藤である。 Kaori Hosoki is Tsuto. 摂津国屋藤次郎である。 This is Tojiro Settsu Kuniya. わたくしが始めて津藤の名を聞いたのは、香以の事には関していなかった。 The first time I heard Ts…

木精:森 鴎外(63-112)/112

フランツはどうも木精の事が気に掛かってならないので、また例の岩の処へ出掛けた。 Franz didn't care about Kisei, so he went to the rocks again. この日丁度|午過から極軽い風が吹いて、高い処にも低い処にも団がっていた雲が少しずつ動き出した。 Jus…

木精:森 鴎外(1-62)/112

木精 Kisei 森鴎外 Ogai Mori 巌が屏風のように立っている。 Iwao stands like a folding screen. 登山をする人が、始めて深山薄雪草の白い花を見付けて喜ぶのは、ここの谷間である。 It is in the valley here that climbers are delighted to find the whi…

護持院原の敵討:森 鴎外(672-698)/698

それから筒井の褒詞を受けて酉の下刻に引き取った。 Then I received Tsutsui's praise and took it to the rooster. 続いて酒井家の大目附から、町奉行の糺明が済んだから、「平常通心得べし」と、九郎右衛門、りよ、文吉の三人に達せられた。 Subsequently…

護持院原の敵討:森 鴎外(622-671)/698

三人が三方からじりじりと詰め寄った。 The three squeezed together from three sides. 縄をほどかれて、しょんぼり立っていた虎蔵が、ひょいと物をねらう獣のように体を前屈にしたかと思うと、突然りよに飛び掛かって、押し倒して逃げようとした。 Torazo,…

護持院原の敵討:森 鴎外(556-621)/698

神田橋外|元護寺院二番原に来た時は丁度|子の刻頃であった。 Outside Kandabashi | When I came to Motogoji Nibanbara, it was just the time of my child. 往来はもう全く絶えている。 The traffic is completely gone. 九郎右衛門が文吉に目ぐわせをし…

護持院原の敵討:森 鴎外(504-555)/698

己はびっくりしたよ。 I was surprised. 好くずうずうしく帰って来やがったと思いながら、おい、亀と声を掛けたのだ。 He called out to the turtle, thinking that he had come home with a stubbornness. すると、えと云って振り向いたが、人違をしなさん…

護持院原の敵討:森 鴎外(461-503)/698

暮六つが鳴ると、神主が出て「残りの番号の方は明朝お出なさい」と云った。 When the six priests rang, the priest came out and said, "Go out tomorrow morning for the remaining numbers." 次の日には未明に文吉が社へ往った。 The next day, Fumiyoshi…

護持院原の敵討:森 鴎外(398-460)/698

じっとして網を張っていたって、来て掛かりっこはありませんが、歩いていたって、打っ附からないかも知れません。 Even if you keep the net, you don't come and hang up, but even if you walk, you may not be able to hit it. それを先へ先へと考えてみ…

護持院原の敵討:森 鴎外(340-397)/698

足腰の立つ間は、よしやお暇が出ても、影の形に添うように離れぬと云うのであった。 It was said that while he was standing on his feet, he would not leave to follow the shape of the shadow, even if he had some good time. さすがの九郎右衛門も詞…

護持院原の敵討:森 鴎外(291-339)/698

ようようその場を取り繕って寺を出たが、皆|忌々しがる中に、宇平は殊に落胆した。 I repaired the place and left the temple, but Udaira was particularly disappointed while everyone was disgusted. 一行は福田、小川等に礼を言って長崎を立って、大…

護持院原の敵討:森 鴎外(247-290)/698

二十六日の夕方には、下山して橋本にいたのを人が見た。 On the evening of the 26th, a person saw him descending to Hashimoto. それからは行方不明になっている。 It has been missing since then. 多分四国へでも渡ったかと云うことである。 Perhaps he…

護持院原の敵討:森 鴎外(205-246)/698

亀蔵が奉公前にいたと云うのをたよりにして、最初|上野国高崎をさして往くのである。 Based on the fact that Kamezo was before the service, he first went to Takasaki, Kozuke. 九郎右衛門も宇平も文吉も、高崎をさして往くのに、亀蔵が高崎にいそうだ…

護持院原の敵討:森 鴎外(158-204)/698

「なんだと」叔父は目を大きく※った。 "What?" My uncle opened his eyes *. 「お前も武者修業に出るのかい」 "Do you also go to warrior training?" 「はい」と云ったが、りよは縫物の手を停めない。 I said "yes", but Riyo doesn't stop sewing. 「ふん…

護持院原の敵討:森 鴎外(107-157)/698

沈着で口数をきかぬ、筋骨|逞しい叔父を見たばかりで、姉も弟も安堵の思をしたのである。 My sister and younger brother felt relieved just after seeing a muscular uncle who was stubborn and unspeakable. 「まだこっちではお許は出んかい」と、九郎…

護持院原の敵討:森 鴎外(64-106)/698

親族が駆け附けた。 Relatives rushed in. 蠣殻町の中邸から来たのは、三右衛門の女房と、伜宇平とである。 The ones who came from the middle house in Sakaicho were Sanemon's wife and Uhei. 宇平は十九歳になっている。 Uhira is nineteen years old. …

護持院原の敵討:森 鴎外(1-63)/698

護持院原の敵討 Enemy of Gojiinhara 森鴎外 Ogai Mori 播磨国飾東郡姫路の城主酒井|雅楽頭忠実の上邸は、江戸城の大手向左角にあった。 Sakai, the lord of Himeji, Harima Kokusai Higashi-gun | The residence of Gagaku head faithful was on the left …

栗山大膳:森 鴎外(404-478)/478

そこで二言三言物語をして歸つた。 So I told a two-word and three-word story and returned. 邸を出てから井上は主人の態度を思ひ浮べて、どう云う心持ちであんな挨拶をしたかと考へた。 After leaving the residence, Inoue thought about the attitude o…

栗山大膳:森 鴎外(362-403)/478

道柏が暫く思案して進み出た。 Michikashiwa pondered for a while and proceeded. 「若しさやうに御極なされたら、家老一同|遁世仕つたでござりませう」と云つた。 He said, "If you are very young, all the elders will be sick of you." 正虎が「一同そ…

栗山大膳:森 鴎外(306-361)/478

道柏は一座へ禮をした後、つと利章の面前に進んで、そこに蹲つた。 Michikashiwa went to the troupe and then proceeded to the front of Toshisho and sank there. そして「道柏がすわるのぢや、少し下がつて貰はう」と聲を掛けた。 Then he said, "Michik…

栗山大膳:森 鴎外(275-305)/478

赤間口には井上内記、黒田兵庫、黒田市兵衞、小河|縫殿助、小河織部、久野四兵衞、小河專太夫、畝町には井上|監物、吉田|壹岐、伊丹|藏人、高橋忠左衞門、小河長五郎、金出口には野村右京、加藤|圖書、村田出羽、毛利又右衞門、久野|外記、喜多村|緑…

栗山大膳:森 鴎外(233-274)/478

正俊の舅井上新左衞門は土井利勝に懇意にしてゐるので、それを利勝に告げた。 Masatoshi's Shinzaemon Inoue was friendly to Toshikatsu Doi, so he told Toshikatsu about it. 利勝は正俊に命じて匿名の書を持つて來た男を搜索させた。 Toshikatsu ordered…

栗山大膳:森 鴎外(191-232)/478

さて淨書して之房の道柏、利安の卜庵に被見を請うたのが、寛永三年十一月十二日である。 By the way, it was November 12, 1945, when I wrote a book and asked Michikashiwa of Noboru and Uan of Toshiyasu for a look. 道柏、卜庵はすぐに奥書をして、小…

栗山大膳:森 鴎外(150-190)/478

今異數の拔擢を蒙つてゐる十太夫は、心底の知れぬものなので、若し右の第二に當るものではなからうかと、三人は朝夕目を附けてゐた。 The Judayu, who is now suffering from a strange selection, is a stranger, so I wondered if it was the second one o…

栗山大膳:森 鴎外(112-149)/478

中津川からは、隠居孝高入道如水が、大阪の模樣を察して、兩夫人を迎へるために母里與三兵衞に舟を廻させたが、間に合はなかつた。 From Nakatsugawa, Takataka Yoshitaka Irido Josui, observing the imitation of Osaka, sent a boat to Mori Tomonobu to …

栗山大膳:森 鴎外(70-111)/478

それから小左衞門夫婦が奉公人に知らせぬやうに食事を運んだ。 Then the Kozaemon couple carried the meal without notifying the servants. 小左衞門の家には重昌が世話になつてゐて守護し、友信は其隣の家から見張つてゐた。 Shigemasa took care of and …

栗山大膳:森 鴎外(38-69)/478

忠之は憎みつゝも憚つてをり、其周圍の人達は憚りつゝも敬つてをつた利章が、どうして主君を無實の罪に陷いれようとするか、誰にも判斷が附かぬのである。 Tadayuki is angry with hatred, and the people around him are angry, and no one has a judgment …